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「我歴STOCK」主催 佐藤友視さん・植木智子さん(女川復幸丸) – OnagawaNow! 2017年6月4日放送分

2017年06月11日

女川さいがいFMから、放送を東北放送TBCラジオ、そして各地のコミュニティFMへ移し、
継続している女川町発信のラジオ番組「おながわなう。」改め「OnagawaNow!」

今年も6/18(日)に女川町で開催される音楽フェス「我歴STOCK」(がれきすとっく)を主催する、「女川福幸丸」初代船長(代表)の佐藤友視(さとう・ともみ)さん、2代目船長の植木智子(うえきともこ)さんにご登場いただきました。

我歴STOCK公式ホームページはこちら
http://www.onagawa-fkm.com/

「女川福幸丸」は、町内の20代の若者を中心とした有志団体です。
初代代表を務めた佐藤友視さんは震災当時25歳。女川町中心部にある「女川町立病院(現・女川町地域医療センター)」で高齢者のケアを担当していました。

震災の津波は、病院の建物がある海抜18mの高台にまで到達。
医療機器をふくめ、内部はめちゃくちゃの状態となりました。
それでも多くの人がここに逃げ込んできたことから、しばらくは野戦病院のごとく壮絶な日々をおくることとなりました。

寝る間もないような状況で働き続けていた佐藤さんを支えたのは、情報を得るためつけていたラジオから流れる音楽。それを聞くときだけが不思議とホッとできたといいます。

震災発生から3か月ほどが経ち、若干落ち着きを取り戻してきたあたりから、病院や町にボランティアが訪れるようになりました。
なかには歌手の方が慰問で歌を歌うケースも。
そんななか、佐藤さんが出会った一人が、
東京のシンガーソングライター・真藤敬利(しんどう・たかとし)さんでした。

ア・カペラで歌う「上を向いて歩こう」などに、患者さんとともに涙を流して聞き入ってしまったという佐藤さん。
めちゃくちゃになった自分のふるさと女川町を歌・音楽で元気づけるイベントを思い立ちました。

そして2011年の秋に1回目が開かれたのが、ガレキを我の歴と読み替えたイベント「我歴STOCK」。

被災を免れた小学校の体育館や設備を借りての最低限のステージ。http://onagawafm.jp/wp/wp-admin/profile.php
そこから第一歩をはじめたこの手作りの音楽フェスは、町内外多くの人たちの協力を得て、毎年ジャンルを問わず、さまざまなアーティストが出演する大きなイベントへと成長しました。

毎年初夏の開催が定番化し、昨年からは新しくできた駅前商店街や広場が会場。

初回からスタッフとして佐藤さんを支えた一人である植木さんが3年前から二代目船長を受け継ぎ、さらに発展させてきています。

お二人、そして福幸丸の皆さんが、町の復興とともに歩んできたこのイベントにこめた思いをその歴史とともに振り返り、お話を伺いました。

さて、番組もうひとつの話題は、今月に女川駅前で行われた数組のカップルの結婚式について。
そのうちの一組のインタビューを交えたレポートもお届けしています。

■ポッドキャスト版「OnagawaNow!」は……

「OnagawaNow!」ポッドキャスト版では、TBCラジオで放送した内容を元にポッドキャスト用に再編集・構成してお届けします。

なお著作権の関係で、音楽やテーマ音楽につきましては一部の曲、BGMなどをカットしたり、差し替えております。

※地上波ラジオ版「OnagawaNow!」は、TBCラジオ(宮城県・AM1260KHz/FM93.5MHz)をはじめ、全国各地のコミュニティFMで放送しています。

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