番組アーカイブ

「腰の高さまで波」港に面したビル屋上で津波に遭遇 原 吉憲さんの証言(女川さいがいFM 2013年5月16日放送)

2017年02月19日

「これから津波が来るというのに、どうして海のそばまで戻ってきたんだろう。(自分が)勤務中という意識が離れなかったんでしょうね。」

今回は、2013年に放送された原 吉憲さん(リビルド女川合同会社(当時))のインタビューをお送りします。

女川港に面していた観光施設「マリンパル女川」で管理などを担当していた原さんは、震災発生時、被害を受けた施設の点検のために屋上から映像を記録。それが結果として、津波に呑まれる町を内側から捉えた唯一の記録として残りました。

自らも命の危険にさらされながら撮影されたこの映像は、メディアで繰り返し報じられたほか、現在は津波被害のメカニズムを解析したり、その恐怖を伝える大切な資料として使われています。

※原さんが撮影した映像(一部)
https://www.youtube.com/watch?v=Bj1uQ4M1gYs
津波の映像が含まれています。ご注意ください。

臨時災害放送局「女川さいがいFM」時代から現在も継続しているインタビュー企画「この人さ聞いてみっちゃ」。
女川町民はもちろん、ゆかりの人々にご登場いただき、東日本大震災当時の記憶からその後の歩み、そして復興・まちづくりが進む女川の町への想いを、これまで延べ700人以上の方に語っていただきました。
これは、女川町に生きている人、復興に関わる人々の証言録でもあります。

オナガワエフエムでは、過去放送した音源についても順次アーカイブ化し、ネットからお聞きいただける形で公開していきたいと考えています。