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「変わる街に順応していく」発災直後から新聞を配達 梅丸新聞店 阿部美佳子(あべ・みかこ)さん(2017年2月26日放送)

2017年03月02日

「実は、自分主体でこうしたいというものは特にないんです。(女川町は)ただただ変わっていく街なので。順応してストレスなく、楽しく過ごして行けたらと思っています。」

女川町の人々に親しまれている”町の新聞屋さん”「梅丸(うめまる)新聞店」の阿部美佳子(あべ・みかこ)さんにご登場いただきました。

栃木県の出身だった美佳子さんは、結婚を機に女川町へと引っ越し。
いらい20年間にわたり、毎日の新聞配達から町内の商店街のとりまとめ、PTA活動まで、ご主人の喜英(よしひで)さんとともに地域の顔として活躍してきました。

2011年の東日本大震災では、店舗と自宅が流失。
しかし、「情報を届けなければ」という思いは二人を奮い立たせました。
発災数日後には仙台から新聞を取り寄せ、配達を再開します。
このエピソード内外で大きな反響を呼び、のちに書籍化されました。

河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙 (文春文庫)
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震災に負けない奮闘が実を結び、震災から3年後にはJR浦宿駅前・ツルハドラッグ上の高台に新たな店舗・住居を再建。
いまは、女川町内の情報に特化した地域フリーペーパー「うみねこタイムズ」の発行や、子どもたちへの読み聞かせなど、さらにその幅を広げながら町を盛り上げています。

梅丸新聞店ウェブサイト
http://www.umemaru.biz/