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「町に残る人は3分の1。それでも守っていきたい」阿部 求さん(小乗浜地区行政区長)- OnagawaNow! 2017年4月30日放送分

2017年05月07日

女川さいがいFMから、放送を東北放送TBCラジオ、そして各地のコミュニティFMへ移し、継続している女川町発信のラジオ番組「おながわなう。」改め「OnagawaNow!」。
今回は女川駅から海を挟んで湾の対岸、2,3km程離れたところにある集落「小乗浜」(このりはま)地区の行政区長、阿部 求さん(69)にご登場いただきます。

■かつて砂浜だった町で

今では女川漁港の一部と化し、冷蔵・冷凍倉庫や東北大学の研究施設などが立ち並ぶ小乗浜地区ですが、かつてはその名の通り、砂浜がありました。
子供の頃は透き通った海に蛸がいるのが見え、素手でそれを獲ってお小遣い稼ぎができた・・・ような、それはそれはのどかな浜だったそうです。

求さんは1967年に女川町役場に就職し、定年まで様々な立場で町の仕事をしてきました。
生涯学習センターの館長を務めた時代もあり、佐藤敏郎とはその時代に地域の人々とのイベントなどを一緒に手がけた経験もありました。
定年後は改めて地元の人々の代表として区長さんをされています。

■3分の2が町を出る。それでも

そんな中で襲ってきたのが、あの東日本大震災。

小乗浜地区は住民のほぼ全てが漁業従事者が70軒ほどの家があったそうですが、津波でほぼ全ての家や仕事場、あるいは船が流されてしまい、現在は全員が元々の集落より高台の場所に仮設住宅を作って暮らしています。

この地区の住宅整備にはまだ少し時間がかかるため、いまはそれを待っている状態ですが、整備後も小乗浜に残るのは元の3分の1以下になる見通しとのこと。

それでも地域を残し、守っていきたいと求さんは語ります。

「震災前、地域の人同士の繋がりはほとんど繋がりがなかった。でもいまは、それをとても大事に思っています。」

■ポッドキャストでは、地上波未公開の内容も収録しています。

「OnagawaNow!」ポッドキャスト版では、TBCラジオで放送した内容を元にポッドキャスト用に再編集・構成してお届けします。
トークについては、時間の都合でカットした部分も含めたロングバージョン。ラジオで聞いた方も改めてお楽しみいただけます。

なお著作権の関係で、音楽やテーマ音楽につきましては一部の曲、BGMなどをカットしたり、差し替えております。

※地上波ラジオ版「OnagawaNow!」は、TBCラジオ(宮城県・AM1260KHz/FM93.5MHz)をはじめ、全国各地のコミュニティFMで放送しています。

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